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更新日:2020年5月11日

工業用水道事業

沿革

本市は、笠戸湾という天然の良港に恵まれていたことにより、早くから貿易港として発展し、大正から昭和初期にかけて(株)日立製作所、日本石油精製(株)、東洋鋼鈑(株)及び笠戸船渠(株)などの工場進出があり、臨海工業都市として発展してきた。

しかし、本市には、大きな河川が無いために各企業とも工業用水の確保には大変な努力をされてきたが、自己水源の開発には限度があり、このため早くからダム建設を主体とした水源開発が強く望まれていた。

昭和30年に県営土地改良事業の一環として温見ダムが完成し、昭和33年6月に下松市と土地改良区との間で、県営下松徳山連合用水改良事業に関する協定が締結されたことにより、灌漑(かんがい)用水の余剰水を工業用水に利用することができることとなった。

昭和34年10月に、日本石油精製(株)との間において、工業用水として300,000立方メートル/月の売水契約が成立したので、原水供給を目的として東光寺分水工から配水管口径600mmを布設し、同年11月から給水を開始した。

また、この契約水量はその後工場施設の拡張等による使用水量の増加で、昭和38年10月からは40,000立方メートル/日となったが、事業縮小に伴う見直しにより、平成15年4月から12,000立方メートル/日、平成19年4月から2,000立方メートル/日となっている。

一方、かねてから問題となっていた工業用水の水利権については、昭和40年に下松徳山連合土地改良区の理解と協力の下に灌漑(かんがい)用水の一部を転用する協定が締結され、正式に45,000立方メートル/日(0.521立方メートル/秒)が許可されることとなった。

また、工業用水の水源としては、温見ダム以外に浅井戸により20,000立方メートル/日を取水できる開作水源地がある。

この施設は、昭和37年2月に徳山市4号埋立地に進出する日本瓦斯化学工業(株)が、菅野ダムから受水ができるまでの間、下松市から20,000立方メートル/日の給水を受けたいとの申し込みにより、建設費はすべて同社の寄付金を財源として建設したものである。その後、同社は新南陽市に進出を変更し、本市の給水は不要となったので、以後遊休施設となって現在に至っている。

従って、本市の工業用水の供給先は、発足以来日本石油精製(株)1社となっていたが、平成元年に東海岸通りに進出した山口武田アグロ(株)と同年12月から2,000立方メートル/日の供給契約を締結し、平成20年4月からは1,000立方メートル/日、平成24年4月からは500立方メートル/日に変更し、現在の供給先は2社となっている。

また、平成15年4月に山口県企業局と5,000立方メートル/日の工業用水受給契約を締結、分水卸供給を開始し、現在20,000立方メートル/日の供給を行っている。

(注)

「日本石油精製(株)」は平成11年7月から「日石三菱精製(株))」、平成14年4月から「新日本石油精製(株)」、平成22年7月から「JX日鉱日石エネルギー(株)」、平成28年1月からは「JXエネルギー(株)」に変更。

「笠戸船渠(株)」は、平成10年4月から「(株)新笠戸ドック」に変更。

「徳山市」は、平成15年4月から「周南市」として発足。

「新南陽市」は、平成15年4月から「周南市」として発足。

「山口武田アグロ(株)」は、平成11年4月から「武田アグロ製造(株)」、平成14年11月から「住化武田アグロ製造(株)」、平成16年4月から「住化アグロ製造(株)」に変更。

工水施設の概要

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お問い合わせ

所属課室:上下水道局企画総務課企画総務課

山口県下松市大手町3丁目3番2号

電話番号:0833-45-1787

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