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更新日:2023年11月28日
井戸水を飲用に使用されているご家庭や事業所は次のとおり適切に対応し、衛生的で安全な飲料水の提供を心がけてください。
日頃から色・濁り・臭い・味などの異常に注意し、1年に1回定期的に水質検査を受けて、飲用に適しているかどうか確認しましょう。井戸水等の検査の目的は、周囲の環境から汚染されていないかどうかを調べるもので、汚染の目安となる検査項目(一般項目)は次のとおりです。
なお、新たに井戸水を飲み水として使い始めるときには、飲み水として適するかどうかを判断するため、水道法の水質基準に準じた水質検査を実施する必要があります。
(1)一般項目(12項目)
項目 |
水質基準 |
内容 |
臭気 |
異常でないこと |
臭気は、汚水の混入や地質などによって生じます。また、井戸水では、土やカビの臭いがすることがあります。下水や油、薬品の臭いがしたら要注意です。 |
味 |
異常でないこと |
水の味は、水に溶けている物質の種類や濃度によって感じ方が異なってきます。 金属が多いとカナ気味の原因となり、無機塩類が多いと塩味がします。 |
色度 |
5度以下であること |
水に色がつくのは、鉄、マンガンなどの地質によるもの、工場排水などの浸透によるものがあります。 |
濁度 |
2度以下であること |
濁りは、主に土砂によるものですが種々の排水の混入などによる場合もあります。 |
pH値 |
5.8以上8.6以下であること |
水の酸性・アルカリ性を0~14の数字で示します。 地下水のpHは、年間ほとんど変わらないので、その値が普段と比べて大きく変わったら、汚水等の混入の恐れがあります。 |
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 |
10mg/L以下であること |
人畜のし尿や汚水等によって汚染されている場合の指標となります。 |
塩化物イオン |
200mg/L以下であること |
塩化物イオンが高くなる原因は、海水の影響やし尿による汚染などがあります。 |
有機物 (全有機炭素の量) |
3mg/L以下であること |
し尿や下水、工場排水などの汚水が混じると高くなります。 |
カルシウム・マグネシウム (硬度) |
300mg/L以下であること |
硬度が高いと、石けんの泡立ちが悪くなったり、やかんに石灰がこびりついたりします。 |
鉄及びその化合物 |
0.3mg/L以下であること |
鉄が多いと、カナ気味や赤い水の原因となり、白い洗濯物に汚れを生じたりします。 |
一般細菌 |
100個/mL以下であること |
一般細菌というのは、いわゆる雑菌のことで、汚染された水ではその数が増えます。 |
大腸菌 |
検出されないこと |
大腸菌が検出された場合(陽性)は、その水がふん便性病原菌を含む汚水等によって汚染されている可能性があります。 |
(2)水道法に定める水質基準項目(51項目)(外部サイトへリンク)
井戸水の水質検査は、水道法で定められた厚生労働大臣の登録を受けた民間の水質検査機関等で受けることができます。
検査のための採水容器は、不純物や他の細菌の混入を防ぐため、水質検査機関が用意している専用の容器を借りるようになっています。
検査する項目によっては、採水にあたり専門的知識を必要とする場合がありますので、水質検査機関に相談してください。
水道法の水質基準に適合していない場合は、飲用としては不適当ですので、一旦利用を停止し、下松市環境推進課へご相談ください。
水質を改善するには、原因を調べ、外部からの汚染を受けないよう施設の改善を行ったり、井戸の清掃、浄水器によるろ過、塩素系薬剤による消毒、又は井戸の掘り換えを行うなどの適切な処置が必要です。これらの処置を行った上で、もう一度水質検査をしましょう。
下松市の水道は、法で定められた水質項目の検査が定期的に実施され、いつでもきれいで安全な水を供給できるよう管理されています。現在、井戸水を利用されている家庭でも、水道が利用できるところでは、少なくとも飲み水については、水道に切り替えられることをおすすめします。
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